英文読解の教材は、どのような試験を受けるにせよ大学受験で使用する教材を使うのが効率が良いでしょう。
成熟した業界ですので、上手く使うことができれば英文読解力を飛躍的に伸ばすことができます。
本記事では、英文読解でも特に重要な精読ができるようになるための教材をお伝えしていきます。
英語を読んだ時に英文の文章の主語、動詞、節、句といった役割に応じて分類していくことを言います。「品詞」と勘違いしないようにしましょう!
品詞についてはこちらの記事で紹介しています。
精読教材を使った勉強の仕方
英語を読む際にはまずは下記3点に気をつけて(印をつけて)読んでください。
- SVOC、句節が何を説明しているのか
- 代名詞が何を挿しているのか
- 等位接続詞が何と何を結んでいるのか
上記3点を気をつけて読みながら、音読をしてください。
逆に上記3点がわかっていずに英語を読んでいてもいつまで経ってもできるようにならないので注意してください。
【入門編】
入門レベルの教材では、中学レベルの基本文法と5文型を理解していきます。
本当の初歩の初歩の人であればこのレベルから行ってください。
社会人の人であれば、大学受験の時に偏差値60以上の大学に行った人であればこのレベルの教材は必要ありません。
- 5文型が身についてない人
- TOEICリーディングで100点以下
- TOEFL Reading 3点以下
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
言わずとしれた「瞬間英作文トレーニング」です。
このシリーズがではじめて、どのように英語を話したら良いのか?というのが道筋をだしてくれだのでは?と考えています。
私自身も大きく影響を受けました!
今回の精読の意味とは少し離れますが、例文を覚えることで中学校で使う文型を頭に叩き込むことができます。
構造の説明はあまりないので、わからない人はこちらで紹介している英文法の初級教材をまずは読んでいきましょう。
山田暢彦先生の英語基本文型マスター
瞬間英作文レベルの文章をこんな感じで丁寧に説明してくれます。
まだ英文法をほとんどやってなくて、0から始める人はこの教材から始めていくと良いでしょう。
【初級編】
こういった教材を行う上で気をつけたいのは、ただ問題を解くだけになってないか?ということです。
作業的に問題を解いているだけでは、理解は促されません。
何を意識しなくてはいけないのを頭で考えて、左から右にコピペするだけにならないようにしてください!
- 中学英文法は頭に入っているが高校英文法は曖昧な部分がある人
- TOEICリーディングで200点以下
- TOEFL Reading 7点以下
高校英文読解をひとつひとつわかりやすく
中学レベルの5文型の基本から、やや難し目のテーマである等位接続詞、省略、倒置まで扱っています。
答えに対しての解説は詳しくはないですが、
基本的には左の内容をそのまま演習部分で使うことになっているので理解できないということはないでしょう。
この教材の内容を理解することができれば、高校英文法の基礎は頭に入ってくるでしょう。
基礎からのジャンプアップノート 英文読解演習ドリル
上記の本よりもやや発展的な内容になっています。
5文型自体の解説はないので、やったことがない人には少し難しいです。
ですが、-ingの使い分け、句節の処理の仕方、少し長めの長文演習、省略、倒置といった
難関大学であっても使うことのできる論点を扱っているのでこの一冊をマスターできれば、かなり心強いでしょう。
高校の英文読解が1冊でしっかりわかる本
スタディサプリで有名な肘井先生の参考書です。スタディサプリの神授業そのままに参考書もわかりやすく書いてくれています。
スタディサプリ をやっている人ぜひやってみても良いでしょう。もちろん、本教材はかなりわかりやすく書いてくれているため、中学生でも、勉強し始めの社会人でも理解することは簡単にできます。
英語と日本語の違いである名詞構文を最初に持ってきている点にも共感が持てます。英語を読み慣れている人でもついつい日本語をそのまま英語でに当てはめようとして失敗してしまうことがありますがその点を注意するためにこの項目を持ってきているのでしょう。
また、社会人であってもスタディサプリ をやってみることはお勧めします。
英文「超」精読――ほんとうの意味がわかる
内容はかなーり重厚です!丁寧に説明をしているということなのですが、英語が苦手な人は指導者と読み切るモチベーションがないと、大変です。
内容は難しいというわけではなく、簡単に思えることを原理的に説明しています。
理解をすることは通常程度の日本語の読解力があれば理解できます。
一周終わるまでに1,2週間程度で読み終える程度の時間がない人には少々難しいです。
レベル感としては、SVの基本から説明しているので初級レベルの人でも理解して使うことが可能です。網羅している内容は、基本文型の説明と修飾関係になります。
おすすめの一冊です。
【初・中級編】
高校レベルの英文法とは仮定法や関係詞で言えば、複合関係詞が入ります。ここで紹介している教材のどれか一冊でも実施してもらえれば
- 高校英文法が頭に入っている人
- TOEICリーディングで250点以下
- TOEFL Reading 10点以下
入門英文問題精講
基本的な英語の単語力や文法力があるのであれば、この一冊をこなしていくことをおすすめします。
50字程度の英文のSVOCの文構造を考えていきます。
全部で80文いかないくらいなので、短期間に復習をしていくことができます。
また、ドラゴン桜で有名の駿台の竹岡先生の動画説明も入っています。
合格へ導く英語長文Rise 構文解釈1.基礎~難関編
受験生がよく間違える、勘違いする論点を整理して、練習問題に取り組んでいきます。
時間のない人であればこの一冊を読み切ることで、盤石の英文精読力をつけることができるでしょう。
練習問題は少なめですが、逆にいうと復習がしやすいです。
入門英文解釈の技術70
入門とありますが、このレベルの英文がきちんと文構造をとることができて読むことができれば、
多くの試験において合格点をとることができるでしょう。
本書を使う際の注意点としては、学ぶことに対しての英文のレベルがやや高めで訳がうまくいかないことがあります。
なので、訳出よりも文構造をとることに重きを置いたほうが良いでしょう。
【中級編】
想定レベルはこのレベルになると、精読とともに単語力も必要になってきます。TOEICなどのビジネス系の場合は点数を取りたい!という場合はここまで必要ないです。
- 英語を読むことにある程度慣れている人
- TOEFL Reading 20点以下
ポレポレ英文読解プロセス 50 代々木ゼミ方式
正直あまりわかりやすい部類の教材ではないのですが、
名詞構文についての記述が書いてあるのが本書と江川の英文法くらいしかないため、使わざるを得ないというのが現状です。
英文読解の透視図
同レベルのポレポレと同じくSVOC構造についてわかりやすく書いてある教材ではないのですが、
長文のレベルを考えるとこのレベルの教材をやっておくと、アカデミックな文書はだいぶ読みやすくなるでしょう。
【上級編】
量も膨大にあるので、時間のある場合でないとなかなか取り組むのは難しい教材です。
- 英語を読むのにかなり慣れている人
- 英語を大学院・専門的に学びたい人
英文解釈教室
内容自体は読み下せないということはないのですが、
このレベルの英語長文を読めるようになる必要のある人は現行の英語の英語試験の質を考えるとあまりいないでしょう。
名著中の名著です。
私も大学入試の時にはお世話になりました。
この本と思考訓練としての英文解釈(現在:廃盤)によって英文の解釈力は飛躍的に上がったと思っています。
個人的な感情も多少なりとも入っていますが笑、
英文の読み方はこの本を何度も何度も読み下していくことで一生ものになるでしょう。
英文解体新書
英文解釈教室と同じ類の本です。引用されている英文のレベルが高くバートランド・ラッセル、スティーブン・ピンカーといったあたりから。エドガー・アラン・ポー、カズオ・イシグロ、といった文学作品、150年近く前の文章であるジョンステュアートミルからも引用されており、扱われている幅が広く面白いです。今回紹介している教材の初級までの内容を理解していれば、アカデミックの文章を読むための準備としては申し分ありません。
著者の方のtweetも載せておきます。
『英文解釈教室』は受験参考書としては確かに難しいですが日常的な英語から見て極端に難しいかと言われるとそれほどでもありません。新聞の英語でもより上のレベルになることはありますし、大学教員の講演や講義などではあのレベルの英語で話しています。
— MR. BIG (@Kazuma_Kitamura) July 16, 2019
『英文解体新書』は、解釈教室などに代表される受験レベル(つまり基礎レベル)をクリアした人が、その先に進むための参考書として書きました。受験トップレベルでも洋書や新聞記事をスラスラと読むまでにはまだ距離があるが、そこをターゲットにした丁寧な学習書は意外に少ない、という考えからです。
— MR. BIG (@Kazuma_Kitamura) July 16, 2019
したがって、受験生に関する限りで言えば、解釈教室や透視図はそんなに難しくない、と感じているような人、つまりは、難関大学の試験でも高得点、場合によっては最高得点を狙うような人がターゲットになります。
— MR. BIG (@Kazuma_Kitamura) July 16, 2019
精読は英語の基礎
英語を読んでいて、「なんかうまくわからないな・・・」という時は確実に英文の捉え方を間違えてしまっています。
そのようなやり方で英語を読んでいても、英語を読めるようにはなりません。
ちなみに、精読ができないとリスニングを正確に聞くことが難しくなるため、リスニング力も伸びなくなってしまいます。
本記事を参考にして着実にできるようになりましょう!
ちなみに英文法を理解していない場合は、精読をしてもあまり理解度が深まりません。その場合は、まずは英文法を理解してください。
こちらでお勧めを説明しています。
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